業務用エアコンの取付には、作業しやすいスペースが必要不可欠なので、作業スペースの確保が重要になります。搬入にもスペースが必要ですから、経路を確認して養生を済ませることが大切です。養生は、搬入や設置作業において汚れや傷が付着するのを防ぐのが目的です。室内外を行き来することもありますから、土足でも作業しやすく、汚れないように床も養生するのがおすすめです。
業務用エアコンを取付ける前に、既存の室内機と室外機を取り外す必要があります。冷媒ガスを回収しなければ取り外せないので、最初にこの作業を行うのが基本となります。取り外したところに新しい業務用エアコンを取付け、配管と配線工事に進みます。業務用エアコンには、室内機と室外機を繋ぐダクトと、電気系統の配線が欠かせないです。
ダクト配管は最短ルートが望ましく、配線も間違えないようにする必要があるので、技術と経験が問われます。これらの作業を終えて問題がないことを確認したら、化粧パネルを取付けます。業務用エアコンを安全に、本来の性能で使うには、真空引きを忘れてはいけないです。真空引きは配管の内部を真空にする作業で、内部の空気を追い出して真空状態にします。
気密試験に問題がなく、試運転で機能が一通り確認できたら、清掃後引き渡しをして取付の完了です。作業に要する時間は、製品の種類や付帯工事の内容にもよりますが、短くても6時間、作業の難易度が高い場合は8時間から12時間ほどかかります。